日本ベンチャー学会松田修一賞

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「松田修一賞」について

柳 孝一 日本ベンチャー学会松田修一賞委員会審査委員長、多摩大学名誉教授
2015年12月

 日本ベンチャー学会は、1997年11月18日 清成忠男会長、松田修一副会長等を中心に設立された。発足時の会員は、経済や経営の専門家だけでなく理工系の研究者まで幅広く集めた。また、発足時の個人会員320名の約半数、起業家、金融・産業関係者、行政関係者で占められ、産学官交流が活動の大きなテーマとなっていた。
 学会活動は活発で、会員数も1,200名を超える状態となった。この様な背景の中で、清成忠男賞が設立され、論文部門で第11回、書籍部門で第4回目の推薦募集が行われている。このように論文、書籍についての賞はすでに永年の実績があり、理論研究水準の向上に貢献して来た。
 しかし、学会の約半数を占める実務家の実践活動等を対象とした賞はなく、第4代日本ベンチャー学会会長の金井一賴氏の発案で企業家活動支援のための実践活動を対象とした松田修一賞が設立された。
 設立の目的は以下の通りである。

 ベンチャー企業および企業家活動支援等に関する実践活動の奨励に資するため、進歩的活動、社会的インパクトのある起業教育・啓蒙活動を中心とした起業支援活動を対象とする実践活動を審査選定してこれに賞を授与し、その業績を顕彰し、社会発展の支援を行う。

 このようなことから、2015年10月31日第18回日本ベンチャー学会全国大会に於いて、第1回松田修一賞が授与された。
第1回受賞者は以下の2名であるが、これは初回ということもあり、対象として2つのカテゴリーがあるということの明示である。つまり、第2回目以降は原則はどちらかのカテゴリーで1名とする。
 第1のカテゴリーは、起業教育・啓蒙活動を中心とした分野で、受賞者は、東京大学産業連携本部イノベーション推進部部長 各務茂夫東京大学教授である。各務教授は、東京大学における産業連携本部の立ち上げに中心的に関与し、歴史のある大学における産業連携の推進や起業家教育講座の設置など多大な業績を上げた。
 第2のカテゴリーは、実践活動によってベンチャー・中小企業への支援活動を行う分野である。この分野の受賞者は、新都心イブニングサロン創設者・世話人 野長瀬裕二 山形大学大学院教授である。野長瀬世話人は、埼玉県を中心として、新都心イブニングサロンを創設しベンチャー・中小企業、行政、地域、各種団体等々の出会いの場とした。このサロンによるコラボレーションによる支援活動の実績を上げ、この組織のネットワークを東北地方に広げ、地域全体に対して多大な貢献を行なった。
 以上の2つのカテゴリー、2人の受賞者を紹介したが、まだ初回のことであり、あまり固定的に考える必要はなく、今度変化しうるものである。
 現在の日本経済・社会は大転換期にあり、世界情勢も大変流動的である。しかし、日本にとって絶対に必要なことは、起業家精神を発揮し、ベンチャー企業を輩出し、次世代の産業を創出することである。最近では、欧米のみならず、アジア諸国でも産官学連携によるベンチャー輩出政策が実績を上げている。日本は未だ廃業率が開業率を上回っており、 政策の効果が不十分である。このような時こそ、ベンチャーに関する理論研究をベースに、教育・啓蒙活動、実業における実践活動等を支援する活動が重要である。日本ベンチャー学会は、清成忠男賞、松田修一賞という形でのメッセージを学会、学会外に発信し続けるつもりである。多くの皆さまの積極的御参加(応募、推薦、賞基金へのご寄付等)を切にお願い致します。

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    日本ベンチャー学会松田修一賞: 2016年
    日本ベンチャー学会松田修一賞: 2015年