学会誌

サービスビジネスのスケールアップ手法の研究

 ベンチャー企業のスケールアップと、サービス特性の先行研究により、サービスビジネスのスケールアップのクリティカルファクターの仮説を立て、2005年以降に株式公開をした、Teboul(2006)のサービス分類のタイプD(対人サービス)の企業のうち、会社設立10年以内に株式公開を果たした26社の事例分析によって、確認した。
 組織ルーチンの手法(サービスの繰り返し性の獲得:パッケージング)が、スケールアップに特異的なクリティカルファクターであることが明らかになった。また、B to C企業では、正統性の手法(サービスの事前評価を促す:ブランディング)が有力な手法であることが明らかになった。
 さらに、3社について詳細事例分析を行い、この2つの手法が、どう具体的にスケールアップに寄与しているかを明らかにした。

↑ページTopへ