学会誌

老舗企業の継承に伴う企業家精神の発露

 本論文の目的は、存続に関して議論されてきた老舗企業研究について再考し、これらの問題点等を指摘した上で、老舗企業の継承に伴った新たな企業家精神の発露、発現メカニズムを捉える新たなアプローチを提示することにある。
 本論文では、具体的事例として、老舗宮大工企業である金剛組(578 年創業)、竹中工務店(1610 年創業)、松井建設(1586 年創業)をあげる。これまでの老舗企業研究では経営者についてほとんど着目されず、議論の対象にあげられてこなかった。このことから、いかにして組織文化に変更をくわえる承業経営者が他者との関係性のもとに事業を形成してきたのか、経年的分析を通じて着目し核心に迫っていきたい。本論文作成にあたってはインタビュー調査及び史資料調査を行った。

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