千本倖生寄付研究プロジェクト

日本ベンチャー学会では、千本倖生寄付研究プロジェクトを通じて、ベンチャー企業および一般企業における企業家活動等に関する研究の推進および会員による研究成果の共有を行うことを目的として、顕著な功績をあげた企業家のケースおよびティーチングノートを作成し、企業家の顕彰および会員の教育研究に資するものとし、学会ホームページ等でこれを公表し、学会会員の活用に供するものとします。

千本倖生寄付研究プロジェクト

千本倖生寄付研究プロジェクト規定

千本倖生寄付研究プロジェクト募集

2025年度の千本倖生寄付研究プロジェクトを募集しています。
会員の皆様の積極的なご応募をお待ちしております。

募集ケース
①若手企業家(20~30歳代で起業した著名な企業家)
②ディープテック分野の企業家(著名なテクノロジー系ベンチャー企業を起業した企業家)

<2025年度年スケジュール予定>
6月30日(火)  募集締切
7月28日(火)  審査結果発表
8月1日(土)   2025年度千本倖生寄付研究プロジェクトスタート

応募方法

以下の計画書を締切日までに、日本ベンチャー学会事務局までお送りください。

採択プロジェクト

2025年度採択プロジェクト

「新製品開発初期段階のファジィフロントエンドにおける組織設計――ザインエレクトロニクス・飯塚哲哉会長のケース」

ザインエレクトロニクスは、飯塚哲哉会長が大企業からスピンアウトして創業し、LSI関連事業からAIOT事業、サーバー事業へと領域を広げてきた技術系ベンチャーです。本プロジェクトでは、市場・用途・技術の見通しが定まらない新製品開発の初期段階(ファジィフロントエンド)において、探索的なテーマが開発対象へ移行する過程を、同社独自の1R2E3Sと資源配分の運用に注目して明らかにします。さらに、探索を広げすぎず、早期に収束させすぎない組織設計と、その形成に飯塚会長が果たした役割を描き、技術系ベンチャーの企業家活動と新製品開発のマネジメントを学ぶケースとティーチングノートを作成します。

代表者:石田 修一(東北大学)

「若手医師起業家はいかに臨床課題を事業化したか ― 医療AI・AI医療機器・医療プラットフォームの社会実装プロセスの比較 ―」

医師起業家は、臨床現場で見いだした課題を事業によって解決し、新たな医療の仕組みを創り出します。本プロジェクトでは20~30代で起業した阿部吉倫氏、沖山翔氏、菊池亮氏を対象に、Ubie社の症状検索・AI問診、アイリス社のAI医療機器、ファストドクター社の夜間休日往診・オンライン診療が、患者、診療現場、薬事・保険制度、地域医療へ実装された過程を分析します。3事例の比較を通じて、臨床経験を事業構想に転換し、資源動員や制度対応、信頼形成を進めたプロセスと創業者の重要な意思決定の共通点・相違点を明らかにし、若手医師起業家による医療イノベーションの社会実装に関する理論的・教育的示唆を導き出すことを目指します。

代表者:天野 優子(愛知工業大学)

2024年度採択プロジェクト

「制度的企業家の制度変革アプローチ 研究プロジェクト」

制度的企業家とは、既存の制度(ルール・慣習・規範)を変革し、新たな制度を創出する存在です。本プロジェクトでは、複数の制度的企業家と見なされる人物が、同一の組織フィールドに対してどのように制度変革を試みたのかを研究し、その動機や手法がフィールドにおける位置取りや動員可能な資源といかに結びついているかを明らかにすることを目的とします。具体的には、日本を代表するベンチャー企業の創業者である千本倖生、孫正義、三木谷浩史による携帯電話業界への参入事例を分析対象とし、その比較検討を通じて、ベンチャー企業にとっても重要な課題である制度変革に関する理論的示唆を導き出すことを目指します。

代表者:小林 英夫(多摩大学)

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