会長挨拶

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 この度、金井前会長の強い要請と支援のもと、日本ベンチャー学会会長という重責を担うことになりました。金井前会長が進めてこられた「思考する学会」と「行動する学会」としての機能を高め、わが国におけるベンチャー企業の興隆に寄与する改革や拡充を仕上げ、その成果を確実なものとして次世代に引き継ぐこと、これを最重要課題として、本学会を運営していく所存であります。この最重要課題の解決に向け、学会員の皆様方のご支援とご協力を強くお願い申し上げたい。

 ベンチャー企業は成熟化した先進国におけるイノベーションや地域経済再生の担い手として期待されながら、アメリカを除けば、先進国における新規創業活動は低調になりつつあるようです。GEM 2014 Reportに依れば、新規創業活動と1人当たりGDPの相関グラフにおいて、従来、3万ドルをやや超えた点をボトムとする放物線を示していた両者の関係は、減衰曲線に変化しております。放物線の時代、日本はそのボトムにあり、先進国における新規創業活動低位の特異点になっていましたが、残念ながら、今や普通の国になっていたのです。先進国において高い新規創業活動を示すアメリカが逆に特異点になってしまいました。そのアメリカでは、2015 The Kauffman Indexに依れば、新規創業活動の特異点はシリコンバレーから全米各地域に拡がっただけでなく、新規創業活動を巡る地域間競争を通じ、イノベーションを創出し、ハイテク産業が形成されることによって、地域経済を再生する構造が明確になっております。わが国においても、ブラウンフィールド再活性化に向け、地域主導によるベンチャー企業の多数の創業(=簇業)・成長・集積を通じた新産業の形成が強く求められています。この課題の実現には、市場メカニズムに代わるエコシステムの構築が不可欠だといえます。

 成熟化した先進国として、わが国に求められる、こうした新たな課題解決に最大限貢献しえる学会こそ、日本ベンチャー学会であると信じております。金井前会長が掲げた「思考する学会」と「行動する学会」の確立を通じ、わが国の喫緊の課題解決に貢献するため、研究者と実務家が相互啓発しえる学会の発展を目指した運営を行っていく所存であります。あらためて、学会員の皆様方の強力なご支援とご協力をお願い致し、新任のご挨拶とさせて頂きます。

2016年1月  西澤 昭夫  日本ベンチャー学会会長

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